殿様がいた温泉郷「碇ヶ関」歴史とグルメ

殿様がいた温泉郷「碇ヶ関」歴史とグルメ
碇ヶ関温泉に伝わる歴史とグルメ
道の駅いかりがせき「津軽関の庄」のシンボル

青森県碇ヶ関ってどんなところ?

碇ヶ関は青森県と秋田県の県境にある豊かな自然と温泉に恵まれた山あいの閑静な郷です。

また、温泉地としても名高く、鎌倉時代から間歇したと伝えられる周辺の温泉は、碇ヶ関温泉、古都部温泉、相乗温泉、古懸温泉、久吉温泉と、それぞれ異なる泉質をもっていてバラエティに富んでいます。

江戸時代には、津軽の表玄関として関所が置かれ、参勤交代の際に多くの藩に利用されていて、殿様が1泊する場所として、御仮屋も設けられていました。

青森県碇ヶ関ってどんなところ?
碇ヶ関関所 藩を越える時に通行されていた

また、町奉行があり、秋田佐竹藩との境目として、治安の維持、物品の移動など厳しく取り締まっていました。明治期の2度の大火で、現存する写真が全く残っていないそうです。

現在は東北自動車道、国道7号線、JR奥羽本線が通る場所として知られています。

東北自動車を通行していると、碇ヶ関インターチェンジがあるのですが、付近を通過する時は、車の窓を閉めてください。そうしないと車内が硫黄の匂いでいっぱいになります。

夢だった いかりがせき「津軽関の庄」

殿様の夢だった いかりがせき「関の庄」
道の駅いかりがせき 文化観光館

国道7号線沿いにある道の駅です。お土産や地元食材を使ったレストランがある文化観光館の他に、関所資料館、御仮屋御殿(温泉)、室内プール、など併設していて、観光客の他に、地元の人達も多く訪れています。

文化観光館には、産直市場もあり、安くて新鮮な食材がたくさん売られていて、この辺りでは有名な自然薯も置いてあります。

殿様の夢だった いかりがせき「関の庄」
産直市場 地元農産物がたくさん置いてある

フードショップでは自然薯ラーメン、自然薯たこ焼き、自然薯ソフトクリームなど、自然薯にかなりの力を入れている事が伝わってきます。

長く険しいみちのくの最奥にあった津軽藩だけに、参勤交代時など移動時は大変な苦労があったそうです。

「この県境に関所を置き、御仮屋を作り、温泉に入りたい」

そんなお殿様の願いが、現在の「道の駅いかりがせき」に繋がっているという話もあります。

ちなみに温泉自体は、銀の採掘時に、湧き出てきたそうなので、断じてお殿様の強行で温泉を掘らせたとか、そういう訳ではございません。多分。

「文化観光館」
◇営業時間 9:00-19:00 ※冬期間9:00-18:00
◇電話番号 0172-49-5020

人形がちょっと怖い「関所資料館」

人形がちょっと怖い「関所資料館」
江戸期の様子をオブジェにしたもの

秋田県境付近に復元されていた、津軽藩関所の番所が移築され、藩政時代の武具、古文書などを展示しています。また、人形を使って当時の取り調べ風景が再現されています。

人形がちょっと怖い「関所資料館」
「勝手」とは休憩所のような場所

人形とは分かっていても、何となく圧力掛けられているような感じを受けます。この場所は「勝手」と言って休憩所のような意味合いの場所だそうですが、背後にいる人がとても怖いので、気を休めることが出来るのか不思議に感じます。

人形がちょっと怖い「関所資料館」
番所 ここで人や荷物の出入りを取り締まっていた

現代で言うところの税関、のような場所でしょうか。人や荷物の領地外への流出を阻止したり、徴税も行っていたそうです。この時代から既に自治体としての機能が確立されていたという事になります。

人形がちょっと怖い「関所資料館」

また、武家諸法度には大名が私的に関所を設置することを禁止する規定がありますが、でも実際には番所の設置が関所の代替の役目を果たしていたそうです。恐らく「お主も悪よの~」はこの頃から流行っていたと思います。

平川ねぷた祭りは知っていますか?

平川ねぷた祭りは知っていますか?
高さ11メートル、幅9メートル「世界一の扇ねぷた」



2006年から毎年8/2/・8/3に合わせて開催されるようになりました。2011年には30台にも及ぶ運行となりました。扇ねぷた中心で大きさは弘前ねぷたと同じくらいあります。

世界一の扇ねぷたや囃子が観客を沸かせ、参加台数の増加によって近年益々盛り上がりを見せている。東北新幹線全線開業と合わせ約10年ぶりに、冬ねぷたも開催されました。

雪が降る厳しい寒さの中、2日間で約2万人の観客が来ました。囃子は弘前ねぷたのものを速くしたものが基本であるが、黒石ねぷたの囃子を使用する団体もあります。

囃子にあわせて掛け声も「ヤーヤドー」または「ヤーレヤーレヤーレヤ」が混在しています。


世界一の扇ねぷたは、高さ11m、幅9.2m、奥行き4m、重さ約3tの大きさを誇り毎年トリを飾って運行される。ねぷたの前を花嵐桜組が踊り、祭りの最後を盛り上げます。ねぷた絵は人の肌の部分以外は水墨画となっていて、その大きさの迫力は青森ねぶた五所川原立佞武多と並び人気です。

sited from :wikipedia

青森県には「ねぶた」と「ねぷた」があるので、注意してください。呼び名が違う理由は定かではありませんが「訛り」の違いという説があります。

cited from
scienceworks0512

殿様風呂ってなに?「御仮屋御殿」

殿様が愛した温泉「御仮屋御殿」
御仮屋御殿 地元の利用客が多めの温泉

お殿様の願いから作られた温泉「御仮屋御殿」大浴場や貸切の殿様風呂など、かけながしの温泉が楽しめます。どのお風呂も青森ヒバを贅沢に使っていて、木の温かさを感じながら、心地よい香りでリラックスする事が出来ます。

屋外にはあずまや風の足湯があり、こちらは無料でいつでも入ることが出来ます。

殿様が愛した温泉「御仮屋御殿」
無料足湯 この日はもう終了していた

いつでも入れるって聞いてきたのに、閉まってました。

「御仮屋御殿」
◇営業時間 9:00-20:00
◇利用料金 大人350円 小人100円 殿様風呂(貸切風呂)1500円/1時間
◇電話番号 0172-46-9355
◇泉質/ 単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
◇効能/ 神経痛、筋肉痛、関節痛

他には何があるの?「巨人がいた温泉」

他には何があるの?「巨人がいた温泉」
この地図によると、湯ノ沢温泉には巨人が湯治していた

碇ヶ関周辺には、湯ノ沢温泉郷という温泉街がありました。そこは江戸時代に巨人が湯治していたという伝説があり、鬼の湯とも呼ばれていたそうです。

残念ながら2014年頃までに、湯ノ沢川沿いにある、湯ノ沢山荘、なりや温泉、秋元温泉は、すべて廃業していて、旅館などの施設自体は残っているが、廃墟となってしまいました。

特に秋元温泉は、津軽藩が見つけて以来400年の歴史がある温泉で、

「三日一廻りの霊泉」(3日間で一廻りの効果が現れる)として全国的にもかなり有名な湯治場だったそうです。

ちなみに、源泉はいまでも流しっぱなしみたいなので、どなたかご興味ある方はまるごと買い取って、協力して復活させませんか?

他には何があるの?「巨人がいた温泉」
なりや温泉
sited from
湯遊び雑事記+α

湯ノ沢温泉郷 ◇住所  青森県南津軽郡碇ヶ関村湯の沢

青森碇ヶ関のご当地土産

ご当地土産物
正真正銘、道の駅いかりがせき限定の羊羹です

やはり関所に関する土産物が良いと思います。「碇ヶ関御関所」は青森県産のりんごを合わせて作られた羊羹です。餡子にりんごのジャムが混ぜられていて、甘いながらも割とさっぱりしている印象です。日本茶と一緒に食べると最高です。

お土産で渡したらインパクトかなりありますよ。

碇ヶ関温泉再現セット

ご当地土産物

田舎文から出している青森ヒバの端材もおすすめです。青森ヒバは、香木とも言われる香りが強い木で、落ち着きを与えるアロマ・リラクゼーション効果があります。 水に強く、またカビや雑菌に対して抗菌力を持ち、シロアリを寄せ付けない木材です。空気が乾燥していれば水分を放出して、 人間が最も過ごし易い湿度を保ってくれます。

お風呂に浮かべて、碇ヶ関温泉をぜひ再現してみてくださいね。

穴場グルメ

穴場グルメ
長さが1m以上ある自然薯がごっそり置いてある

碇ヶ関の特産品でもある自然薯を使ったグルメです。平川市碇ヶ関は、豊かな自然と水に恵まれた耕地があり、自然薯の栽培に適しています。古くから体に良いと言われて食べられてきました。

春掘り、秋掘りのほか、雪室の中で貯蔵して熟成させた自然薯は、粘り、ミネラルも豊富で、風味も増すそうです。自然薯ソフトクリームは、道の駅内のレストランで食べることが出来ます。

今回は食べれなかったグルメや、足を入れる事が出来なかった足湯が、まだまだあるので、間違いなくまた行きます。これは間違いないです。

穴場グルメ
自然薯ソフトクリーム
sited from
Hirakawashi Kanko Kyokai

「お食事処 彩理」
◇営業時間 9:00-19:00(L.O18:00)
◇電話番号 0172-49-5025
◇住所 平川市碇ヶ関碇石13-1

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道の駅いかりがせき「津軽関の庄」 アクセス

JR弘前駅から25分間ぐらい乗り、JR碇ヶ関駅で下車して、駅から徒歩2分で到着。 東北自動車道からは碇ヶ関I.C.から車で5分で到着。