知らぬは一生の恥「弘前城桜まつり」

知らぬは一生の恥「弘前城桜まつり」
これから旅行を考えてる人へ「弘前桜まつり」
ボート貸し出しは30分で600円 ※雨天時は営業見合わせ

「青森県弘前桜まつり」の歴史

「青森県弘前桜まつり」の歴史
会場に掲示されていた一番古いポスター 1937年のもの

弘前さくらまつりは、青森県弘前市で開催される4大祭りの一つで、「春祭り」に属されていて、青森県で旅行客が大勢集まるメインイベントの1つになっています。他の4大祭りには下記が行われています。

「弘前ねぷた祭り(8月1日-8月7日)」
「弘前城菊と紅葉まつり(10月中旬-11月上旬)」
「弘前城雪灯篭まつり(2月中旬)」

「青森県弘前桜まつり」の歴史

弘前城の桜は「日本さくら名所100選」、「人と自然が織りなす日本の風景百選」に選ばれていて、弘前城公園内には、ソメイヨシノ、枝垂桜など約50種2,600本の桜が咲いています。

「桜のトンネル」のほか日本最古のソメイヨシノ(1882年植栽)や日本最大幹周のソメイヨシノ(5.15m)が花を咲かせる様子を見ることが出来ます。

基本的には4月23日-5月5日に開催ですが、桜の開花時期によって、照明点灯時間や露店営業時間などを変更する場合があります。最高来園客数は2008年の292万人になっています。

「青森県弘前桜まつり」の歴史
ご当地名物の「チリンチリンアイス」

2週間でこの動員数は青森県のイベントの中ではとても多いです。。※ちなみに青森ねぶた祭り2017年来場者数282万人なので、人の多さがご理解頂けると思います。

また、この時期になると青森市の港には世界の豪華客船が毎日停泊していて、大勢の外国人旅行客も訪れています。

青森県はどの県よりも早く英語教育が進んでいる、なんて言われる日が来るかもしません。

・1715年(正徳5年) – 弘前藩士が25本のカスミザクラなどを京都から取り寄せ、園内に植栽。
・ 1918年(大正7年) – 5月3日から1週間、弘前商工会主催の第1回観桜会が開催される。 
・1919年(大正8年) – 食堂、花見だんご、喫茶店などが出店する。
・1939年(昭和14年) – 戦時体制での物資統制の影響で釘の入手困難となり、露店の建設が難航
・ 1944年(昭和19年) – 弘前公園を食糧増産のために畑化することを決定
・1944年(昭和19年)-1946年(昭和21年) – 観桜会の開催が中断
・1946年(昭和21年) – 見世物小屋などの出る花見が復活
・1961年 (昭和36年)- 名称を「弘前さくらまつり」に変更。
・2011年(平成23年) – キグレNewサーカス倒産直後初のオートバイサーカス開催
・2012年(平成24年) – 公園内無線LAN無料Wireless供用開始

Sited on wikipedia

昔はもっと大きかった「弘前城天守閣」

昔はもっと大きかった「弘前城天守閣」
3層3階建ての天守閣 5層6階の写真はありませんでした

1611年に弘前藩初代藩主の津軽為信によって完成した鷹岡城(弘前城)は、当初、5層6階建てでした。また、現在の弘前公園の場所ではなく、弘前市堀越に建築される予定でしたが、軍事に不向きという理由から、現在の場所に建てられました。

1627年の落雷により、天守閣が炎上して内部の火薬に引火して爆発を起こし、5層6階建ての天守閣は消失しました。以後200年近く天守閣のない時代が続きました。

1810年に9代藩主津軽寧親が、3階建ての天守を新築することを幕府に願い出て、本丸に見られる3層3階建ての天守閣が建てられました。一般に開放されることになったのは、それから84年後の1894年になってからです。

天守閣原型 Sited on wikipedia

ちなみに、当時、天守閣火災の原因は為信の伯母の祟りだと言われていて、城内にはよく伯母の怨霊が現れていたそうです。

実際に現在の様式の天守に入った時には、そういう風な方はいましたが、怨霊とかではなさそうでした。

建て直された銅像「津軽為信」

建て直された銅像「津軽為信」
津軽為信の銅像 Sited on website

弘前文化センター前に銅像があります。 1909年に初代藩主津軽為信を称えて、作られたものですが、1944年に第2次世界大戦における金属供出により、銅像は一時的に撤去されてしまいました。

それでも60年後の2004年に、銅像は復元されました。

私もこれを知ったときはびっくりしましたが、最後には安心しました。

お城を移動する?世紀を超えた大引越し

お城を移動する?世紀を超えた大引越し
ジャッキアップ中の弘前城 Sited on hirosaki park

2007年に天守閣付近の石垣が経年変化により膨らんでいて崩落する可能性があることが判明しました。2012年には天守の傾きが確認され修理の方針が決定されました。

2015年の桜まつり終了後に天守閣を閉館して、その後8月-10月までの間に天守閣を約70m移動させることに成功しました。2016年-2018年の間に石垣の解体が終わり、解体石総数は2,172石にもなりました。

お城を移動する?世紀を超えた大引越し
曳家後の石垣改修工事の様子
お城を移動する?世紀を超えた大引越し
奥の方に解体された石が積まれてある

ちなみに、1896年にも天守台付近の石垣は崩落した事があります。その後石垣の修復工事が始まり、約20年後の1915年に完了しています。

お城を移動する?世紀を超えた大引越し

その後、工事中の天守を見学できる展望台の一般公開が始まりました。

お城を移動する?世紀を超えた大引越し

天守閣を移動させる曳家工事の際に、職人さん達と一緒に「お城を引っ張りたい方」の一般募集がされていて、テレビでその様子が取り上げられていました。

綱引き大会のようですが、これで本当に引っ張れるんです。

お城を移動する?世紀を超えた大引越し
一般応募からの曳家体験 Sited on website

青森県弘前市のご当地土産 「 津軽塗り」 

ご当地土産  弘前の宝「 津軽塗り」
津軽塗りの夫婦橋

弘前の定番土産の中の1つに津軽塗りと言われる漆塗りがあります。

津軽塗は、堅牢で実用性に富んでいると同時に、非常に優美な外見を持つ、というところにあります。数十回の工程、二か月以上の日数を費やすことで、複雑で美しい漆模様と、頑丈でしっかりした触感が得られるのだと言えます。

また、馬鹿丁寧過ぎるほどの下地処理と、塗っては乾かして研ぐことをひたすら繰り返すことで生み出される 製品の馬鹿丈夫さから、「津軽の馬鹿塗り」とも呼ばれることがあります。

伝統工芸品「津軽塗り」

日本最古のソメイヨシノ

日本最古のソメイヨシノ
もう桜が散った後だったので、満開時が見たい方は検索してみてください

弘前公園内には日本最古のソメイヨシノがあります。1882年に寄贈されたもので天然記念物にも指定されています。

ソメイヨシノは成長が早いわりに、寿命が長く通常は60年から80年とされていますが、弘前公園内のソメイヨシノは樹齢100年を超すものが400本以上あって立派に花を咲かせています。

GW中に行ったのですが、時すでに遅し、もう緑色になっていました。

ねぶたぢゃないよ「弘前ねぷた」だよ

ねぶたぢゃないよ「弘前ねぷた」だよ
弘前ねぷたといえば扇型ねぷた Sited on website

弘前4大祭りの1つで、扇ねぷたと組ねぷた(人形型)があり、総数約80台の県内最多のねぷたが運行されています。

ねぷた祭りの由来は様々ありますが、基本的には、農作業に関する厄災・邪悪を水に流して追い払う行事のひとつとして「眠り流し」が始まりとされています。

「眠り流し」→「ねむた流し」→「ねむた」→「ねぷた」と変化していったと言われています。

青森のねぶたが「neButa」であるのに対して 弘前のねぷたが「nePuta」と、発音が固定化されたのは1980年の国の重要無形民俗文化財に指定されてからのことで、それまでは正式な呼称は決められていませんでした。

明治から昭和初期にかけて、当時の弘前市内にあった町道場に通う若者達が作り練り歩いたねぷたでは、他の道場のねぷたに石を投げたり、竹槍や木刀等(時には日本刀)で乱闘し、死傷者を出したため、何度も「ねぷた禁止令」が出されていた事もあるそうです。

掛け声は、進行が「ヤーヤドー」、戻りが「ねーぷたーのもんどりこ、ヤーレヤレヤーレヤー」と言われています。

Sited on hirosaki promotion site

どの夏祭りも、時期がダダ被りなので、旅行で行く際はしっかり計画して行った方が良いです。

弘前の穴場スポット「スターバックス」

弘前の穴場スポット「スターバックス」
1つの観光スポットとして独立していて行列が絶えない Sited on star bucks site

スターバックス「弘前公園前店」は日本有数の桜の名所である弘前城公園の目の前に位置し、「スターバックス神戸北野異人館店」に次ぐ日本で2店舗目となる登録有形文化財の店舗となります。

1917年に陸軍師団長の官舎として建設された木造の建物で、和洋折衷のデザインが特徴的です。1951年に市の所有物となり、2003年に国の有形文化財として登録されました。

弘前の穴場スポット「スターバックス」
旧第八師団長官舎 店内には変遷をまとめた掲示物が飾ってある

文化財である旧第八師団長官舎の魅力を残そうと、建物の有効活用の公募をした所、カフェ利用という案が決まり、2015年4月に「スターバックス コーヒー 弘前公園前店」 がオープンしました。

当時の会議室は、お洒落な雰因気をもった注文スペースとして利用されていて、大正ロマンの面影を感じられる空間となっています。庭園を望む和室は、弘前の伝統工芸や地域の素材などを現代的にアレンジした客席となっています。

弘前の穴場スポット「スターバックス」
Sited on Star bucks official

スターバックス弘前公園前店が紹介されているとても良い記事があったのでリンク貼らせて頂きます。https://matcha-jp.com/jp/1666

<スターバックス弘前公園前店>
◇営業時間 7:00-21:00
◇休業日 不定休
◇住所 青森県弘前市上白銀町1-1
◇電話番号 0172-39-4051

つゆ焼きそば?桜まつりグルメ

つゆ焼きそば?弘前桜まつりグルメ
実際は黒石市の名物だが、弘前桜まつりでは定番人気となっている

つゆやきそばは、黒石やきそばから始まった焼きそばで、麺に和風だしをかけるのが特徴です。青森のB級グルメとして認知され、「秘密のケンミンショー」で紹介されてから一躍ブームとなりました。

つゆ焼きそば?弘前桜まつりグルメ
そばつゆに焼きそばがそのまま入っている感じ。酸味がクセになりそう

太平麺と甘辛いソースが特徴の『黒石やきそば』を器に入れそばつゆをかけて、最後にたっぷりの揚げ玉とネギを盛りつけて提供されます。つゆは和風だしベースが基本です。

それ以外にも、ラーメンスープや豚骨スープやうどんの汁、塩つゆやきそば、など、お店によっていくつかのバリエーションが存在するそうです。

個人的には、焼きそばの方が好きですが、つゆ焼きそばも飲み会の締めにはぴったりだと思います。

ガリガリくんの新味?「黒こんにゃくバー」

ガリガリくんの新味?「黒こんにゃくバー」

弘前公園で約40年も売り続けているという謎のグルメ「黒コンニャク」というグルメがあります。

「弘前さくらまつり」に合わせて期間限定で売られている黒コンニャクは、四角いコンニャクをたれで漬けこんだご当地グルメです。多い時は1分間に90~110個、1日150万円も売れる事があるそうです。

製造方法については、さまざまな憶測があるそうですが、「真似されてしまうため」とレシピは非公開だそうです。味自体は見た目ほど、インパクトはなくて、しょうゆベースの薄味です。1本100円。

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弘前さくらまつり 駐車場アクセス

電車の場合、弘南鉄道「中央弘前駅」で下車、徒歩10分。

※運営団体も電車での利用を斡旋していて、公園内で乗車券を見せると、本丸、植物園、藤田記念庭園の入園券が無料でもらえます。